ひまわりの丘

外にずっといたからだ。目が潤んでいる。

頬も赤く染まっていて、それがとっても愛おしく思えた。


「何考えているのか、わからない時がある」


前からわかっていたはずなのに認めたくなかったんだ。


「はじめて会った時から見透かされてるようで……あたし、違うって……そんなはずないって」


違くなかったの。ただ認めるのが恐かっただけ。


「俺はわかってたよ」

「……なにを?」

「俺の気持ちも、由那のことも……はじめて会った時から」



< 141 / 212 >

この作品をシェア

pagetop