ひまわりの丘

「それで、こんな朝早くからどうしたの?」


ソファにボスッと腰を沈めた隼太は、あたしを見上げて答えた。


「『どうしたの?』って迎えに来たんだよ。モデルさんを」

「え」

「なってくれるんでしょ? 俺の絵のモデルに」


そして彼は、時折見せるお得意の子供のような笑顔を、あたしに向けたんだ。



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