ひまわりの丘



次の土曜の夜。

マモルおじさんの家で、隼太(ハヤタ)の“お帰りなさい会”が開かれた。

マモルおじさんにキョウコさんとリツコちゃん。
チョウさんにジンさん。
それから蒼太君に、隼太。


サキさんは『わたしはいいから、行ってらっしゃい』って送りだしてくれたけど。

目の前でみんながお酒を酌み交わす中、未成年のあたしは少し気後れしていた。

こんな時は、大人っていいなって思う。多少はね。


未成年といえばリツコちゃんもだけど、こうやって見てもやっぱり、十七歳には見えないかな。

大人たちはアルコールの力のせいなのか、どんどん盛り上がり方が増していく。

< 62 / 212 >

この作品をシェア

pagetop