ひまわりの丘

特に能弁なのは、ジンさんとキョウコさん。

ジンさんが口を開くたびに、話は何故か“下(シモ)”の方向へ逸れていく。

それを時々、軌道修正するのがマモルオジサン。
マモルオジサンは、奥さんのキョウコさんに比べれば静かな方かも。

チョウさんはいつもの調子でいる。
そのボケは年のせいなのか、それとも天然か?……微妙なところだけど。

そんな輪の中でニコニコしている蒼太君は、時折、隣に座るあたしのことを気にかけてくれる。

飲み物がなくなっていないかとか、チョウさんのボケの通訳をしてくれたりとか。

相変わらず優しい彼だけど。

それにしても、さっきから結構な量のビールを飲んでいるのに、全然酔った様子がない。

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