ひまわりの丘

そして「それじゃ」と言って傍へ来て

「考えといてよ?」

そう言って、あたしの頭に手を置きクシャリと髪を撫でたの。


その瞬間、どうしてだろ?

心臓がドクンと波をうったんだ。おまけに顔まで熱くなって……

そんなおかしな反応を起こした自分に戸惑い、固まってしまった。


そして隼太は、そのまま出て行った。去り際にもう一言だけを残して。

「ごちそうさま。由那」 って言葉を ―― 。



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