本当はね



この家で
自分のことしか考えてないのは
お前だけだ

睨みをきかせて吐き捨てる父。


あたしの何を知って
知ったような口叩いてるの?

あたしの気持ちなんて
分かってもないくせにさ。
言わせもしないくせにさ。



父の仕事の都合上
転勤が多かったため
あたしは行く先々で
いろいろな問題にぶち当たる。

あたしの願いはいつも遮断されて
その旅に涙をのんだ。

けど謝りもしない。

極めつけには

「お母さんを泣かせたら許さない。」

じゃあ何で産んだの?



あたしとは目を合わせるのも拒み
そのくせ妹 弟には優しく構う



そんなお父さんが大嫌い。



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