最愛ダーリンの♥Sweet Kiss♥
その夜 私は興奮して
眠れなかった。


あの後 翔くんは私に
洋服を着せてくれて
いつもの翔くんに戻っていた。


私が買ったお弁当を
自慢の夜景の見える
食卓で一緒に食べた。



それから翔くんは
電気を消して
夜景に見とれていた私の
背中から優しく抱きしめて
二人でそこに
座って話しをした。
 

「学校の進路のとこに
結婚って書いていい?」


「いいよ。
でも未来は頭がいいから
国立行かせようと
松井先生がねばるかも~
何かやりたいことは?」


「ないの・・・
大学行ってとりあえず
四年で何か考えようかって
思ってた。
翔くんは先生に
どうしてなりたかったの?」



「俺は中学の先生の影響だな~
いい先生だった。
イジメを受けてる生徒を
助けて
イジメをしてた生徒を
更生させたし…
授業も最高に楽しかった。
その先生がさ
『翔登は先生がいいと思う。』
って言ってくれたんだ。
俺の性格とか分析したりして…」


翔くんはクスクス笑った。



「野球にも導いてもらって
初めて認めてもらった気がした。
いい先生と出会ったよ。
いつか俺も生徒にそんな風に
言ってもらえたら
幸せだな~まだまだだけどね。」

翔くんの目に
夜景が写ってきれいだった。
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