★愛してるから
「また、こんなとこで!!」
「いいじゃん。嬉しくないの?」
だからってこんなとこでしなくても・・・
誰かに見られたら、どーすんのよ。
「比奈?これかぶって!!絶対比奈にも合うから!」
「も?」
「俺だけの好みじゃ比奈には合わないだろ?だから、俺も比奈にもあうやつ探したんだ!」
そういって差し出す新しい帽子。オレンジ色で、いかにも活発って感じの帽子。
確かに、大輔には合うかも。けど、今の私には合ってるかわからないや。
「どうした?被らないの?俺が被せてあげる!」
大輔は私の帽子をとって、新しい帽子をかぶせてくれた。そして、鏡を持ってきて、
「な?ぴったりだろ?」
鏡のなかに映る私は、痩せていた。けど、大輔が選んでくれた帽子はぴったりで、嬉しかった。
「ありがとう!チョーぴったりじゃん。」
「おう。お前のこと分かって当然よ。」