最後の階段 [ホラー]
運命の夜
オルゴールが鳴る。
オルゴールと言っても携帯の着信音。
彼女からの着信を告げる嬉しい着信音だ。
「もし…―」
『助けて!!!!!!!!』
俺の言葉を最後まで聞かず彼女は切羽詰まっている声で助けを求める。
「どうした?!」
『変な男に………―』
ブツッ ツー ツー ツー………
声が途中で途切れた。
彼女の声の変わりに電子音が耳に入ってくる。
訳がわからなくなっている俺。
どうしたらいいのか分からない。
俺はない頭で必死に考えた。
考えても何が何だかわからない。
携帯だけ持って俺はサンダルを履いて家を飛び出した。
彼女と俺は同棲している。
今日、彼女はバイトのはず。
家からバイト先までの道は決まっている。
線路沿いに歩いて行くだけ。
10分と少し歩くと彼女の働く居酒屋がある。
俺は息を切らしながら走った。
「夏紀ーっ!!!!!」
名前を呼んでも応答がない。
電話を何度かけても彼女…夏紀はでない。
涙声で言った言葉…
―変な男に……―
あの言葉が頭の中を駆け巡る。
走ったせいじゃない心臓の動き。
いつもより早く深く動く心臓。
動くたびに吐き気がくる。
オルゴールと言っても携帯の着信音。
彼女からの着信を告げる嬉しい着信音だ。
「もし…―」
『助けて!!!!!!!!』
俺の言葉を最後まで聞かず彼女は切羽詰まっている声で助けを求める。
「どうした?!」
『変な男に………―』
ブツッ ツー ツー ツー………
声が途中で途切れた。
彼女の声の変わりに電子音が耳に入ってくる。
訳がわからなくなっている俺。
どうしたらいいのか分からない。
俺はない頭で必死に考えた。
考えても何が何だかわからない。
携帯だけ持って俺はサンダルを履いて家を飛び出した。
彼女と俺は同棲している。
今日、彼女はバイトのはず。
家からバイト先までの道は決まっている。
線路沿いに歩いて行くだけ。
10分と少し歩くと彼女の働く居酒屋がある。
俺は息を切らしながら走った。
「夏紀ーっ!!!!!」
名前を呼んでも応答がない。
電話を何度かけても彼女…夏紀はでない。
涙声で言った言葉…
―変な男に……―
あの言葉が頭の中を駆け巡る。
走ったせいじゃない心臓の動き。
いつもより早く深く動く心臓。
動くたびに吐き気がくる。