最後の階段 [ホラー]
夏紀がバイトを続けているおかげで事実、生活は楽で節約ばかりしなくても大丈夫だった。
同棲を初めて1年が経った現在。
俺の給料も上がり安定した生活をしているのにも関わらず夏紀はバイトを辞めない。
そのことで昨晩、夏紀と喧嘩になったのだ。
『バイトバイトって、バイト先に男がいるんじゃないのか!』
と夏紀に言ってしまった。
夏紀は違うよ、と言っていたが俺があまりにもまくし立ててしまったので最後には泣いていた。
泣き出した夏紀を見て俺は罪悪感と後悔が押し寄せた。
俺は無言で布団に入る。
夏紀はまだ泣いていた…。
朝起きるといつも通り朝飯と弁当が置いてある。
おはよう、と笑って言ってくれた夏紀を無視して朝飯も弁当も持たずに俺は仕事へ向かった。
子供の様な俺を夏紀はきっと嫌になっている…。
そう思って何度も休憩時間に携帯から夏紀の番号を呼び出した。
呼び出した……それだけで電話もメールもしなかった。
家に帰ってもおかえり、と言ってくれた夏紀を無視した。
いってくるね、と言う夏紀も無視した。
だが家に帰って夏紀の顔を見た瞬間、安心したんだ。
『いてくれた、捨てないでいてくれた』…と。
同棲を初めて1年が経った現在。
俺の給料も上がり安定した生活をしているのにも関わらず夏紀はバイトを辞めない。
そのことで昨晩、夏紀と喧嘩になったのだ。
『バイトバイトって、バイト先に男がいるんじゃないのか!』
と夏紀に言ってしまった。
夏紀は違うよ、と言っていたが俺があまりにもまくし立ててしまったので最後には泣いていた。
泣き出した夏紀を見て俺は罪悪感と後悔が押し寄せた。
俺は無言で布団に入る。
夏紀はまだ泣いていた…。
朝起きるといつも通り朝飯と弁当が置いてある。
おはよう、と笑って言ってくれた夏紀を無視して朝飯も弁当も持たずに俺は仕事へ向かった。
子供の様な俺を夏紀はきっと嫌になっている…。
そう思って何度も休憩時間に携帯から夏紀の番号を呼び出した。
呼び出した……それだけで電話もメールもしなかった。
家に帰ってもおかえり、と言ってくれた夏紀を無視した。
いってくるね、と言う夏紀も無視した。
だが家に帰って夏紀の顔を見た瞬間、安心したんだ。
『いてくれた、捨てないでいてくれた』…と。