【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「麻衣……いい加減にしなさい!!」
お母さんはあたしの頬を叩いた。
パァーンッ!!
鈍い音が部屋いっぱいに響き渡る。
「サイッテー。やっぱりお母さんはあたしのことなんて愛してない。……だからいまみたいに簡単に殴れるのよ」
「麻衣、あなたはお母さん信用してないの?」
「信用?そんなのできるわけないじゃない!!なに言ってるの?……自分のことしか考えてない人を信用するなんてムリに決まってるじゃない!!」
「……麻衣」
「あたしはお母さんが大っ嫌い。……お母さんはもうあたしの知ってるお母さんなんかじゃない」
「…………」