【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……許す?あの人を?」
「はい。これは私の勝手な解釈ですが……お嬢様も社長の本音を聞いたいま、そろそろ心を広くしてもよろしいんじゃないかと思うのですが」
「……あたしにどうしろって言うの。そんなこと簡単にできない」
「ですがお嬢様ももう高校生です。……そろそろ大人になってみてもよろしいんじゃないでしょうか」
「……どーゆう意味ですか」
「お嬢様はもう子供ではないんです。そろそろ人の気持ちをわかってあげられてもよろしい年齢ではないかと」
「……わかったようなこと言わないでよ。変な理屈並べるのはやめて」
「これは理屈なんかではありません。……現実的なことを言っているのです」