【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……なにか用ですか」
そして教室に戻ろうとした時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「……笹川?」
声の主はやっぱり笹川で、誰かと電話で話しているようだった。
「……だからパーティーには行かないって言ってるでしょ」
パーティー……?
「……何度頼まれても行く気はありませんから。一人で行ってください"社長"さん」
誰と話してるかのはわからないけど、電話の内容から母親だと悟った。
「勘違いしないでください。……それにあたし、まだあなたを許したわけじゃありませんから」
……許す?