【完結】キミと運命と裏切りと涙。
Side麻衣
「……ただいま」
「麻衣、ちょっと来なさい。話があるの」
「……なに」
あたしが家に帰るなり、珍しく母親があたしの前に姿を現した。
……いつもはあたしのことなんてほったらかしのくせに。
「電話でも話したけど、パーティーには必ず出席しなさい」
「……イヤです。パーティーになんて出席する気はありません。電話でも言ったとおり一人で勝手に行ってください」
「ダメよ。あなたも出るのよ」
「……あたしはパーティーになんて行きません」
「いいわね、必ず来るのよ。大事なお客様のパーティーなんだから」