【完結】キミと運命と裏切りと涙。
屋上は俺が学校の中で一番好きな場所だ。
考えゴトしてる時も、屋上に居るとなぜか自然と穏やかな気持ちになるから。
「んーっ」
屋上のドアを開けると、眩しい太陽が照り付けていた。
「……眩しいな」
とりあえずいつもの場所に座り込んだ。
「気持ちいいなっ……」
なんだか眠くなってくる。
「……ヒックッ」
目を閉じてから少し経った頃、すすり泣く声が聞こえてきた。
「……ん?」
誰だ……?
「ヒックッ……」
気のせいだと思っていたけど、どうやら気のせいではないみたいだ。