【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……わかんないや」
もしあたしのためだとしたら、それはどうして……?
"俺はお前を守りたいんだ"
あの時先輩はそう言った。
……もしかしてそれが原因なの?
あたしを守るって約束してくれたから。
だからあの人を振ったりしたの……?
……わかんない。
あたしにはあの人のことがわからない。
あの人がなにを考えてるのかわからない。
ガタンッ!!
……え?
「きゃっ!!」
"ドンッ"と音と落ちる音と同時に、あたしの視界は真っ黒になった―――…