【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……ごめん。笹川が倒れたって聞いたから心配になって」
こんなの言い訳だってことくらいわかってる。
「……どうぞ」
「ありがとう」
けど笹川の友達はすんなりと俺を病室の中に入れてくれた。
そしてベッドの上では、笹川がまだ眠っていた。
「……麻衣の意識はまだ戻ってません」
笹川の友達は笹川のそばに座り込みその一言を呟いた。
「……笹川は大丈夫なのか?」
「わかりません……頭を強く打ったみたいなので」
「……そっか」
「麻衣、資料室のはしごから足をすべらせたみたいで……」