【完結】キミと運命と裏切りと涙。
放課後学校が終わったあとすぐに、笹川の家へと向かった。
謝りたいって思ったこともそうだけど、一番はやっぱり笹川のことが気になった。
ピーンポーン
まだ少し慣れない門を通り抜け、たどり着いたどの家よりも大きな家。
「はい。どちら様でしょうか?」
インターホン越しに聞こえてくる聞いたことのある声。
「俺です。……咲哉です」
「ああ……あなたですか。ちょっと待ってください。いま開けます」
そして開いたまだ見慣れない玄関。
少し困ったような顔をしているのは、俺のことを知ってるあの家政婦さん。