【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「大丈夫です。あなたはとても心の優しい人です。……私はあなたを信頼しています」
「……っ」
「お願いします。どうかお嬢様のことをお助けください。……お願いします」
家政婦さんに深々と頭を下げられた俺は、結局"イヤだ"とは言えなかった。
俺を信頼してくれてる家政婦さんのことを思ったら、とてもじゃないけど"イヤだ"と言うことはできなかった。
家政婦さんはどんなにサイテーな俺でも俺を信じてくれてる。
それだけでも充分嬉しかった。
だから自然と家政婦さんの期待に応えたい。
……そう強く思った。