【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……お嬢様は部屋にいらっしゃいます」
「わかりました」
家政婦さんに言われ笹川の部屋へと歩く。
この家の中もまだ慣れてはいないけど、緊張はしない。
笹川に逢える。……そう思うと不安が俺を襲ってくる。
でも期待を裏切るわけにもいかず、結局笹川の様子を見てから帰ることになった。
笹川はいまどうしてるのだろうか。
ちゃんと食べているのだろうか。
体調は崩していないだろうか。
……色んな不安が俺を余計に緊張させる。
でも一番思うことは、笹川は俺に逢ってくれるかってことだ。