【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……先輩」
その次の日、学校に着いたら莉乃に声をかけられた。
「……なんだよ」
「先輩があの人を抱いたって……ほんとですか?」
「…………」
マジかよ……。
もうそんなウワサ流れてるわけ?
「……なんか言ってください。それは本当なんですか?」
「だったらなんだよ」
「……ウソですよね。先輩はそんなことするような人じゃないですか」
「悪いけど俺は、お前が思ってるようなほど優しい人間じゃねぇから」
「……ヒドい。あたしたちを裏切ったんですか?」
「裏切ったか……たしかにそうかもな」