【完結】キミと運命と裏切りと涙。







お母さんはそれまであたしのことを優先してくれていたのに、お父さんが死んでからは仕事を一番に優先するようになった。


あたしがその事実に気づいたのは、小学校5年の時。




きっかけは、ほんとにささいなことだった。


……あたしが貧血で倒れて病院に運ばれた時。




その時あたしは、少しの間だけ入院することになった。


……でもお母さんは、仕事が忙しいからと言って一度もお見舞いになんて来てくれなかった。




その時からあたしは悟ってしまったんだ。


お母さんのあたしへの優しさは、あんなものだったんだって。




お母さんはあたしのことなんてどうでもいいんだって。
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