【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「笹川……?」
あれ、おかしいな。
「笹川?どこだ?」
教室に居ろって言ったのに。
「あっ」
そしてやっと見つけた笹川の後ろ姿。
「……なんですか」
けど聞こえてきたのは、怒りを表しているような声。
「ですから言ったハズです。……あなたはほんとに自分のことしか考えてないんですね」
でもその声は少しだけ弱々しかった。
「あたしにはあなたがなにを考えているのかわかりません。……あなたは一体なにが目的なんですか?」
話の内容は全然見えないけど、笹川はやっぱり怒ってるみたいだ。