【完結】キミと運命と裏切りと涙。
Side麻衣
「笹川」
「はい?」
「今日放課後、空いてるか?」
「……え?」
「放課後さ、デートでもしねぇ?……笹川がよければ、だけど」
恥ずかしそうに俯く先輩を見ると、先輩がなんだか可愛く見える。
……そう思うってことは、それほど先輩が好きってことなのかな。
「……うん。する」
だからあたしは小さくそう呟いた。
「ほんとか?よし、じゃあ決まりだな」
「はい。楽しみです」
「じゃあ放課後迎えに行くな」
「はい」
先輩とデートなんて初めてだから、ちょっとドキドキするなぁ……。