【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「言い訳なんて聞きたくない。……早く帰ってよ」


「わかった……今日は帰るよ」


「……っ」


「……じゃあな、またくる」


「……二度と来ないで」




あたしはその場に立ち尽くしたまま、唇をぐっと噛み締めた。


……またあの時のことを、あの日起きた事故のことを思い出した。




「もう……なんだかわかんない」


どうして今頃になってアイツがあたしの前に姿を現すわけ?




まさか……もしかしたら今頃、あの約束を守るつもりじゃないよね?


そんなのは絶対ダメッ。




……そんなの絶対イヤだ。
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