【完結】キミと運命と裏切りと涙。
それどころかアイツは、あたしを見ても知らんぷりだったし。
話しかけようともしてくれないし、話しかけたって結局は無視だ。
……たぶんその時からあたしも変わっていた。
その時から母親との仲が悪くなって、気づいたら母親のことを嫌いになっていた。
かといって話す勇気もないし、それどころか娘であると自覚することも拒絶していた。
……一言で言えば、あたしと母親の関係は"最低最悪"だってことだ。
娘のことより仕事を優先する母親と、変わり果てたアイツの姿を見る度に"こんなのもうイヤだ"と体が拒絶を繰り返していた。
……それが原因なのかもしれない。