【完結】キミと運命と裏切りと涙。
あたしは精神的に体がおかしくなったんだ。
でもアイツも母親もあたしのことを心配してくれようとはせず、あたしを心配してくれたのは唯一友達だけだった。
……その時からあたしは、人を信じることをやめた。
人を信じることがこんなに惨めなものだったなんて、当時のあたしは考えもしなかった。
それどころか人に裏切られることさえ、考えもしなかったことだった。
自分がこんなに惨めだったなんて思い知らされた時、たぶんアイツも母親もあたしを嘲笑ってたと思う。
……あたしが人を信じるのをやめたと同時に、"感情"という言葉もあたしの中から消えた。