【完結】キミと運命と裏切りと涙。







でもなんとなく、イヤな予感はしていた。


……その予感はもうすぐ的中の時を迎えることになる。




「……え?いまなんて?」


「だから……お前の女がほかの男の後を着いて行くのを見たんだよ。知らないヤツだった」


「ちょっと待てよ。……それどーゆうことだよ」


「俺が知るわけねぇだろ!!……でもお前の女は、自分の意志で着いて行ったようには見えなかった」


「……え?」


「なんつーのかな……なんか誘導されてるみたいだった」


「誘導?」


「あっ、ああ……お前の女、知らないヤツになんか言われてたっぽい」


「なにかって?」
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