【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「……え?」


「あたしがどんな気持ちで母親から愛されたいと願っていたか、アンタにはきっと一生かかったってわからないでしょうね」


「……俺は充分理解してきたつもりだ」


「いいえ、アンタはあたしのことなんにもわかってない。……あたしはアンタの幼なじみだけど、アンタみたいにサイテーな幼なじみを持ったつもりはないわ」


「…………」


「あたしにはどうしてこんなことができるのか不思議で仕方ない。……人間としてサイテーよ」


「……ごめん」


「謝らないでよ。……あたしは謝れなんて言ってない」


「……悪かった」


「っ……出てって」
< 453 / 544 >

この作品をシェア

pagetop