【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「麻衣……」
「早く出てって!!……アンタと話したくない」
「……ごめん」
「お願いだから一人にして。……頭痛い」
あたしがそう言うと、アイツは静かに部屋を出て行った。
そしてあたしはベッドに静かに腰を降ろした。
「……はぁ」
もうこんな生活イヤだ……。
早くこんなことから解放されたい……。
早く先輩のもとに戻りたい……。
「……お嬢様」
「なに」
「大丈夫ですか?……なんだかお疲れのようですが」
「……平気。なんでもないから心配しないで」
「……ですが」