【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「いまから逢えるか?……ちょっと話があるんだ」
「……話、ですか」
「ああ、少しでいいから話したい。……未練がましくてごめん」
「……いえ」
「ムリにとは言わない。時間があればでいいんだ」
「……わかりました。どこで逢いますか」
嬉しい、あたしすごく嬉しい……。
先輩に逢えるなんて思ってなかったから……。
早く先輩に逢いたい。
早く先輩と話したい。
「じゃあ……俺ん家きて。住所は教えるから」
「……わかりました」
あたしはケータイを持ったまますぐに家を飛び出した。