【完結】キミと運命と裏切りと涙。
先輩に逢いたい……。
その一心でひたすらで走った。
ピーンポーン……。
インターホンを押す指が少しだけ震える。
「……はい」
それはきっと、先輩に逢えるという嬉しさと不安からかもしれない……。
「……来てくれたんだな」
「はい……」
先輩に逢えたことが嬉しくて、思わず涙が出そうになる。
……それでも先輩はなにも言わずにあたしを家の中へと入れた。
「……あの」
「飲み物コーヒーでいいか?」
「……はい」
なんて言えばいいのかわからなくて、口ごもってしまう。