【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……ん」
コーヒーカップをあたしの目の前に置き、目の前のソファーに座る先輩。
「……ありがとうございます」
あたしは俯くしかなかった。
「笹川、顔上げて」
「……はい」
俯いていた顔を上げると、目の前には先輩の顔がある。
……やっぱり先輩はいつ見ても、純粋な目をしてる。
あたしが好きな先輩の純粋な目を。
……このまま戻れたらいいのに、なんて考えをどうしても持ってしまう。
「……元気そうだな」
「……先輩も元気そうですね。安心しました」
「俺も安心した」