【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「……ん」


コーヒーカップをあたしの目の前に置き、目の前のソファーに座る先輩。




「……ありがとうございます」


あたしは俯くしかなかった。




「笹川、顔上げて」


「……はい」




俯いていた顔を上げると、目の前には先輩の顔がある。


……やっぱり先輩はいつ見ても、純粋な目をしてる。




あたしが好きな先輩の純粋な目を。


……このまま戻れたらいいのに、なんて考えをどうしても持ってしまう。




「……元気そうだな」


「……先輩も元気そうですね。安心しました」


「俺も安心した」
< 459 / 544 >

この作品をシェア

pagetop