【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……お前」
「あっ、悪い……聞くつもりはなかったんだけど」
先輩……。
先輩も聞いてたんだね。
「聞いてのとおりだ。……麻衣のことよろしくな」
「……俺でいいのか?」
「麻衣のこと幸せにできるのはお前だけだ。頼むよ」
「……ああ」
先輩は宏輝からあたしへと視線を移した。
そして宏輝は先輩の肩を叩き、そのまま屋上を出て行った……。
「……先輩」
「笹川、話は聞いてた。……ショックだったろうな」
「……はい。でも本当のこと知ることができてよかったです」