【完結】キミと運命と裏切りと涙。
Side麻衣
「……おはよう。お母さん」
「おはよう。朝ごはん食べる?」
「……うん」
お母さんと仲直りできてからもう一週間。
いまはとりあえず、なにもなく平和に過ごしている。
……あの時。
あの時あたしはお母さんを信じようなんてまったく思ってなかった。
本当はお母さんと本気で縁を切ろうとまで考えていた。
でもお母さんが本気のことを話してくれた時、気持ちが揺らいでいた。
お母さんを許すべきか。
それともこのまま縁を切るかで考えた時、すでに頭の中では答えが決まっていた。
それはお母さんを許すこと。