【完結】キミと運命と裏切りと涙。
あたしはそれだけ言って部屋へと戻った。
「……っ」
あの日あたしは、あの人の口からたくさんの真実を聞いてしまった。
あたしを生むつまりはなかったこと、お父さんのことを愛していなかったこと。
……そしてあたしのことを愛したことは一度もなかったこと。
みんなあの時、あの人の口から聞いた。
……あたしのことを愛してないことはわかっていたけど、あたしのことを生むつまりはなかったってことはいままで知らなかった。
お父さんのことを愛していなかったことも、あたしは想像すらしていなかった。
やっぱりあの人はサイテーの人間だ。