【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……ヒックッ」
「ごめん。俺はお前をそんなふうに見れない」
「……ヒックッ」
「お前の涙を拭ってやることはできないけど、俺はずっとお前と友達と居たい」
「……っ」
「大丈夫だ。いつか俺なんかよりずっといい男が現れるから。……そいつはきっとお前のことを大事にしてくれる」
「……グスッ」
「俺はお前のことを幸せにはしてやれないけど、お前は必ず幸せになれる。……流した涙の数だけな」
「…………」
「お前を幸せにできる男はいくらでも居る。……そいつと幸せになれ」
俺はそう言うと、そのまま保健室を出た。