大好きな君へ!
デビルちゃん
きゃ~~~~~~~~~
校門の前で騒いでいる。
それはきっと、私のせいだろう。
「来たわ!」
「真実さま~!!」
校門の前で止まった私の車。
車から長いレットカーペットがひかれる。
「いってらっしゃいませ。お嬢様」
「ありがとう。行ってくるわ」
そう言って私は歩き始める。
「真実さま。今日も美しいですわ」
「ありがとう」
皆が私に対してお褒めの言葉を言ってくるの。
「きゃ~真実さまとお話が出来たわ!」
って皆よろこんでくださるの。
「真実さま」
「真実さま」
何度も呼ばれては、何度も返事をする。
最後に私は
「ありがとう。とれも嬉しいわ」
そう言ってつかつかと教室に入っていく。
エリート教室A組。
カラッ・・・
静かな音を立てて私は入っていく。
「あっ、真実さま」
そう言ってまた集まってくる。
「ごきげんよう。皆様」
そう言って指定された席に座る。
そうして、私の一日が始まるのだ。
< 1 / 13 >