大好きな君へ!
デビルちゃん




きゃ~~~~~~~~~



校門の前で騒いでいる。

それはきっと、私のせいだろう。


「来たわ!」


「真実さま~!!」


校門の前で止まった私の車。

車から長いレットカーペットがひかれる。


「いってらっしゃいませ。お嬢様」


「ありがとう。行ってくるわ」


そう言って私は歩き始める。


「真実さま。今日も美しいですわ」

「ありがとう」

皆が私に対してお褒めの言葉を言ってくるの。

「きゃ~真実さまとお話が出来たわ!」

って皆よろこんでくださるの。

「真実さま」

「真実さま」

何度も呼ばれては、何度も返事をする。

最後に私は

「ありがとう。とれも嬉しいわ」

そう言ってつかつかと教室に入っていく。

エリート教室A組。


カラッ・・・

静かな音を立てて私は入っていく。


「あっ、真実さま」


そう言ってまた集まってくる。


「ごきげんよう。皆様」

そう言って指定された席に座る。


そうして、私の一日が始まるのだ。




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