大好きな君へ!
「会長...本当のこと。僕たちに教えてくれませんか?」
幸村が優しい口調で聞いてきた。
私は断ることも出来ずにいた。
「あの...私」
私は、なんて言ったらいいのか分からなくなっていた。
どこから話せばいいのか今の私にはわからない。
「会長...?」
幸村が顔を覗き込んできた。
ドキッ....
「私っ・・・こうやって、誰かに優しくされたことないから・・・」
私は、顔が上げられなかった。
みんなを正面から見ることが出来なかった。
「みんな・・・私を見捨てなぃ?」
私は今日、初めてみんなのことを見た。
「もちろんですょ!!」
「会長は会長です!!」
「真実さまは真実さまですし!」
みんなが口を揃えて言った。
「じゃあ、まず一つ目言ってもいいかしら?」
「はい!」
「一つ目ってことは他にもあるんですか!」
書記の叶が口を挟んだ。
「ええ。そうよ? 悪い?」
「いいえ! 何も!!」
そんな言い争い[?]をしてから、私の話に入った。
「じゃあ、みんな聞き逃さないように聞いてよね?」
「はい!」