大好きな君へ!
いざ、生徒会

「じゃあ、話を始める前に一ついいかしら?」

「はい? なんですか?」

私は息をグッと飲み込んだ。


「私のこと、真実さまって呼ぶのやめてくださる?」


「え?」


私は今にない、真っ直ぐな眼差しをさした。


あまりにもの真剣さにみんな声を失った。

この学園で私のことを、「真実さま」と呼ぶのは普通だった。


「私は、この学園の生徒会長としていっているの」


私は、何の反応もしないメンバーに向かっていった。


「私ッ・・・」


だんだん話すのが怖くなった私は、一度逃げ出そうとした。


「会長・・・大丈夫ですよ」


幸村が、震えている私の手を握った。


ドキッ....


私は、自分でも顔が赤くなっているのが分かるくらいドキドキした。


「でも、いいんですか?」


叶がやっと我に帰ったかのような顔をして言った。


「え・・・?」


「真実さまは、みんなの憧れで・・・なのに、僕たちだけが・・・」


会計の真木が口を開いた。


「いいのよ。私たち、仲間・・・でしょ?」

私は、照れくさそうに言った。

「え・・・」


メンバーは嬉しくて声を失っていた。

みんな呆然として、私のほうを見た。


「何よ? 嫌なの? 嫌なら嫌って・・・」

「いいえ!!」

「光栄です!!」


みんな嬉しそうに声をあげた。




さぁ、

いざ、生徒会。


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