大好きな君へ!

好きって言えないから。



「・・・会長? どうしたんですか?」

私は、幸村くんの腕を掴んでいた。

自分でもわかる。

顔が真っ赤なこと。


フラッ・・・・


「え____」


こんなことになるはずでは_____。



「会長~~~~~~!!!」



ー保健室


「・・・ん」


ボヤッ・・・

誰?

誰がそこにいるの?


私は髪が乱れていた。

頬に髪がくっついた。


「・・・会長?」


幸村くんが私のことを呼んだ。


じゃあここにいるのは、幸村くん?


私は無意識に、幸村くんのネクタイを引っ張った。


「わぁっ!??」


ドサッ...


「会・・・長?」


「お願いだ・・・。幸村・・・・」


光に当たって茶色く見える私の髪は、いつになくお嬢様意識をかけていた。


「・・・」

何にも言わずに抱きしめてくれた君。


それは多分、私が

泣いていたからだろう・・・。



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