【完】アイツの秘密な素顔



「もしかして俺ら1位通過?」




秋奈がぱっと後ろを振り向く
人影はまったくない




「・・・それは・・ないよね?」





少し不安になる
そういえばこんなに人が
いないのはおかしい





俺らの前にも
たしか2組ぐらいはいたような






「・・もしかして
 もしかしてだよ」




秋奈が小さな声で言う






「「迷ったーーーー?」」





俺らの叫び声が
明け方の暗い空で響き渡った
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