【完】アイツの秘密な素顔
しばらくして-----
「やっと俺のものになってくれたな」
なんか聞こえたような
風なのかな
「心冬何か言った?」
「ん?・・・なんも言ってない」
そうかな
ま、いいんだけど
気にしない!気にしない
「秋奈」
「・・なに?」
「俺からぜったい離れるなよ」
「うん、心冬もね?」
「約束するよ、俺はお前から離れない
何があったとしてもな」
そうして優しくあたしに笑いかける
夏の暑い風が
あたしたちがいる教室をふきぬけた