【完】アイツの秘密な素顔



「心冬さまこれは
 間違いで」





おれはその言葉を
さえぎるように続けた






「いいえ、これが本当ですね」





紗耶先輩はもう
何もできないというような
顔をしていた




その瞬間
俺めがけてもう一人の男が
ナイフを持って走り出していた





「しんとー
 危ないーーーーー!!」




秋奈の声が
響き渡った
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