「邦雄君、死んだの」

私は、固まった。
邦雄は、同級生。
みんなにイジメられてた。

「あなたはそれでも死ねる?」

私は笑いそうになった。

邦雄が死んだから何なのよ。

邦雄なんて、ブサイクだし頭悪いし…。

邦雄が死んだって別にどうでもいい。

「あなたは邦雄君を死に追い込んだ加害者よ」

私は、朱李を見下ろして笑った。

「私は何もしてない。邦雄に悪口とかも言ってない」

朱李は、私の言葉に呆れたように溜め息をついた。

「助けなかったあなたは加害者よ」

ズキリ、と胸が痛んだ。
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