「そう…?朱李、アンタはきれいごとばかり…」

「分かった。あなたがそう言う気持ちなら、死ねば?助けないわよ…。でも、せめてこれだけはあげる」

バサッと朱李が本を投げてきた。

「これ、読んでから死になさい」

それだけ言って、朱李は去っていく。

凄く薄い本。

題名は、『死』

「死…」

私は部屋に入り、ゆっくりと表紙をめくった。


「…」
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