マザーオブパールの魔法
私は美波からルールが書かれた紙をもらった。
その中には確かに、
“部活を休む時は必ず部長に言うこと!”
と書いてある。
 「本当はさぼったんじゃないの?」
 「どうして何もいわずに帰ったりしたの?」
 「ルール守らないなんて最低!」
部員からたくさんの言葉が飛んでくる。
花はどうしていいか分からず、黙ったままだ。
 「もういい。何も聞いていないから、さぼったということにしておくから。」
美波が言った。
 「えっ、でも・・・」
花が反発しようとした時。

 「でもじゃねーよ!」

 ガタン!!

美波が蹴飛ばした机が壁に当たり、大きな穴ができた。
一時、部室が静まり返った。
 「すみません・・・」
花は謝るしかなかった。

翌日から花は部活を休んだ。
私は美波が、花をむりやり部室に連れ込んで来ない訳を聞こう。
と計画を立てているのを必死で止めた。

それから3日後。

花は部活をやめた。
それから学校で花に会うことはなかった。

また、私も今日から明後日まで病院のため、部活に行くことができない。

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