マザーオブパールの魔法
しかも、時間がなかったため、もえにそのことを伝え、私は急いで病院へと向かった。

3日後の夜。
もえから電話がかかってきた。
 「どうしたの?」
 「明日、美波たちに気をつけた方がいいよ。」
 「何で?」
 「ほら、清來さぁ、3日間部活休んだじゃん。
  美波たちが清來が部活サボってるんじゃないかって言ってて、明日むりやりでも清來 を教室から連れてきて事情を聞くって言ってたよ。」

美波が花にしようとしていた行動だ。
花の次は入部したばかりの私をターゲットにした。

 「そんなこと言われても。じゃあ、どうすればいいの?」
 「明日、部活に来る?」
 「うん・・・行く。」
 「じゃあ、その時また話す。」
私は電話を切った。
もえが話していたこと、本当だったんだ。
美波がよく部員を退部させているってこと。
私も退部させられるのかな。
せっかく入部したのに。

翌日。
 「清來!」
登校途中にもえに会った。
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