マザーオブパールの魔法
 「ねえ、清來。」
美波が話始めた。
 「ここ3日間、どうして部活に来なかったの?」
 「病院に行っていたから。」
 「どうして何も言わずに行ったの?」
 「時間が無かったから。でも、もえに言っておいたけど。」
ここまで言った所で、周りの人たちも参加してきた。
 「もえに言ってもさぁ、部長に言わないと。」
 「あぁ、ごめん。」
 「その言葉に、何か反省の気持ちが入っていない気がする。」

はあ?
聞いていれば偉そうなことばっか言いやがって。
あんたら、一体何様のつもりなんだよ!
こうなったら言い返してやる。

 「だったら、どうしたいのよ!」
この言葉が返ってくるとは思わなかったのだろう。
周りの人々が少し戸惑った顔をしていた。
もちろん美波もそうだ。
 「ど、どうって何よ。」
私はため息をついた。
そして反撃を始めた。
 「だから!部長は私に来なかった訳を聞いたでしょ。それに私は答えたの。謝罪もし た。その他に何をしてほしいのよ!」
 「それは・・・自分で考えなよ!」

分かっていた。
美並は強気で言っていたが、本当は図星なのだ。
私の言った言葉が図星だったのだ。
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