マザーオブパールの魔法
 「だって、聞きたいんでしょ。」
そこまで言った後、美波と周りの人々は何も言わなくなった。
しばらくした後。
 「もう、いい。」
と美波が言って、みんな罰が悪そうに部室を出て行ってしまった。
その時、拍手の音がした。
見ると、拍手をしていたのは、もえだった。
 「清來、すごいね!見直しちゃった!」
 「そう?」
 「そうだよ!今まで誰一人、部長に歯向かうこと、できなかったのに。」
 「だって、言ってること意味分かんないし。」

結局、最後まで美波たちは戻って来なかった。
その後、私は部活に行くのが嫌になって・・・というのは口実で、美波たちに会うのがたまらなく嫌になって、2~3回行った後、私は華道部を退部した。

友達は、
 「美波たちにむりやり退部させられたの?」
と、たくさん言ってきたが、この退部はあいつらのせいではない。
自分で決めたことだ。
・・・まあ、少しだけあいつらのせいってこともあるけど。

さて、部活をやめてしまったから、勉強等で内申を取るしかない。
だが、私は学年の中でも成績は上位の方だから少し安心した♪
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